二次元の平面に奥行きを表現する方法として遠近法がありますが、代表的なものとして空気遠近法と透視図法 (線遠近法)の2つがあげられます。
単純に言えば、奥行きを「色」で表すか、「線」で表すかの違いです。
この記事では、これら二つの遠近法について解説します。
空気遠近法
空気遠近法は、遠くの景色が大気の影響によって青みを帯びて見える性質を利用して、奥行きを表現する方法です。
経験的に見て知っていることを、そのまま描くだけでそれらしい表現になりますから、比較的理解はしやすいと思います。
レオナルド・ダ・ヴィンチも、熱心に空気遠近法の研究を行っていました。
✅ 空気遠近法の実線テクニックについては、次のリンクをクリックの上ご参照ください。
透視図法 (線遠近法)
透視図法(線遠近法)は、一般的にパースペクティブ、またはその略語のパースなどとも呼ばれます。
絵の勉強をする中で、大きな壁になるのがこれではないでしょうか。
数学的で体系化された空間表現方法ですから、拒否反応を示す人も少なくないはずです。
しかし、建物を描くならぜひともマスターしたいところです。
建物だけでなく静物や人物にも透視図法の考え方は当てはまるので、しっかり押さえておきましょう。
透視図法はルネサンス期に活躍した建築家、フィリッポ・ブルネレスキによる消失点の発見が、始まりだと言われています。
一点透視図法、二点透視図法、三点透視図法があり、さらに簡略図法やその他の便利なテクニックもあります。
透視図を考える時、「モチーフ」とそれを自分がどこで見ているか「視点」、そしてその間に透視図が描かれる「画面」の3つの関係をおさえなければなりません。
✅ 詳しく知りたい方は、次のリンクからご覧ください。
最後に
透視図法については、すべてを詳細に網羅しようとすると、かなり長くなってしまいます。
そこで、各項目ごとに分けて解説してありますので、「絵画講座 / インデックス」から気になる項目をご参照ください。
遠近法、色彩、人体、構図などの講座ブログは、「絵画講座 / インデックス」として、まとめてありますので、ご活用いただければ幸いです。
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