遠近法 「影の透視図‥点光源による影と太陽光線による影」

影の透視図には、太陽光線によってできる影と、人口光線によってできる影の2種類があります。

ご存知の方がほとんどだと思いますが、念のため確認しておくと...、

〈影〉は、光が物に遮られることによってできる暗い形のこと。地面やテーブルにできる。

〈陰〉は光が差し込まない場所。 物そのものにできる。

ここでは、透視図による〈影〉の形についてです。

点光源の場合

室内灯のような人口光線は、基本的に固定された位置にある点光源から、放射状に光を放ちます。

そのため、光が作りだす影の形は、光源の平面位置と高さによって、透視図内に簡単に描くことができます。

棒の影

図1を見てみましょう。

光源の平面位置は電気スタンドの足もとです。高さは電球の中心となります。

電気スタンドを光源とする光が作る赤い棒の影は、図の青い実線のようになります。

点光源による影の透視図
(図1)

箱の影

点光源による箱の影は図2の赤い線となります。

図1のような棒の影の集合と考えれば、分かりやすいのではないでしょうか。

点光源による箱の影
(図2)

太陽光線の場合

光源が太陽の場合は平行光線と考え、透視図上でも平行に入射しますが、影は消失点に結びます。

さらに、ヒトが立つ位置と太陽の位置関係により「側光」、「順光」、「逆光」の3つに分けて考えます。

「側光」...太陽が自分の側面上空にある場合

測光では光線 (黄線)は消失点を持たず、影の伸びる方向は水平方向 (ADの方向)となります。

影の形はABCDです(図3)。

太陽光線による影の形
(図3)

「順光」...太陽が自分の背後にある場合

PがEの位置に影を落としているとします。

この時の太陽光線の入射方向はPEとなります。

AとEを結んで延長し水平線との交点を求めると、これが高さ方向の影の消失点となります。

ここから垂線を下ろします。

この垂線とPEを延長した交点が、太陽光線の消失点です。

求める影の形はABCDEとなります。

太陽光線による影の形
(図4)

「逆光」...太陽が自分の前面にある場合

考え方は「順光」と似ています。

PがAの位置に影を落としているとします(図5)。

この時の太陽光線の入射方向はPAとなります。

AとDを結んで延長し、水平線との交点を求めると高さ方向の影の消失点となります。

ここから垂線を立ち上げます。

この垂線とPEを延長した交点が、太陽光線の消失点です。

求める影はABECDとなります。

太陽光線による影の透視図
(図5)

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最後に

作図上では、それぞれの光をさらに2つに分けて考えますが、スケッチのための考え方はこれで十分だと思います。

影の伸びる方向(消失点の位置)を押さえておきましょう。


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