展覧会情報「第11回 白日会関西支部 選抜展」

DIYで木製の額を手作り!おすすめの簡単な作り方を紹介します

油彩作品

公募展などで大作を発表する際、具象絵画であれば額が必要です。

だからといって、わざわざ額縁を購入して出品しても、手元に作品がもどってきた時には、額のいたる所にキズが付いていることが多く、かなりショックを受けます。
それが高級な額縁なら尚更です。

ですから、大作の額は手作りしたものを使うようになりました。

この記事では、安くて見栄えのする額縁の作り方を紹介しようと思います。

棹の加工

材料を必要なサイズに切ります(図1)。
コーナーは45°には切りません。

この方が簡単で、おすすめです。

手作り額
(図1)

棹材にはホワイトウッドを使っています。
この木材は耐久性が非常に低く、シロアリが発生しやすいので、建築資材としては最悪です。

ただ、柔らかく加工がしやすい上、価格も安いのでこれを使っています。
ちなみに、38×89×1820㎜で1本300円前後です。
今回はM80号用を作るので3本で済みます。

ジェッソで下塗りします(図2)。
上に塗る絵の具の発色を良くするためです。

手作り額
(図2)

ビス止め用の下穴を開け、さらにネジの頭が隠せる径で、深さ50㎜程度の穴を開けておきます(図3)
✅ 垂直に穴を開けないと組み立ての時に、合わせ目がズレたりします。

手作り額
(図3)

こういう作業には卓上ボール盤 があると便利です。
DIYに興味がある人は、1台持っておくことをおすすめします。

価格も15,000円前後でお手頃です。

卓上ボール盤
「卓上ボール盤」

👉 最初は1回使ったら2度と使わないと思いましたけど、買ってよかったです。
大作用の額だけでも5面作りましたから、かなり使ってます。

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最後に塗る茶系の色に深みを与えるため、必要な部分だけ赤を塗っておきます(図4)。
ここでは、アクリル絵の具のカドミウムレッドを使用。

手作り額
(図4)

棹の組み立て

ねじ止めするためにクランプで固定します(図5)。

手作り額
(図5)

開けておいた下穴にネジを入れます。

以前は125㎜のネジを使っていました。

でも、小分け販売が中止されていたので、今回は90㎜のネジを使っています。

手作り額
(図6)

✅ ネジ部が長いので、「インパクトドライバー」 があれば楽です。
手でねじ込むのは大変なので、これがあると相当便利です。
価格は15,000円程度です。

インパクトドライバー
「インパクトドライバー」

木工用ボンドを塗り、丸木を打ち込んでネジ穴をふさぎます(図6)。

手作り額
(図7)

四角に組みあがったら、アクリル絵の具で好みの色に塗ります(図8)。

手作り額
(図8)

入れ子、コーナーの飾り板の加工

入れ子と飾り用のパーツを切り、ジェッソで下塗りをします(図9)。
入れ子のコーナーは45°にカットします。

入れ子は檜の角材、コーナーの飾り板にはファルカタ材を使いました。

ファルカタ材はDIYでもよく使われる木材です。

軽くて柔らかく、加工がしやすいのが特徴です。

手作り額
(図9)

入れ子は四角に組まずに、直接棹にネジ止めするので、下穴を開けておきます(図10)。
ネジの頭が隠れる穴も開けておくと、仕上がりも綺麗です。

手作り額
(図10)

金の発色をよくするために、赤を塗ります(図9)。

赤を塗るのと、塗らないのとでは、金の発色がぜんぜん違います。

手作り額
(図11)

金を塗ります(図12)。

手作り額
(図12)

✅ 今回使った金はRowney社の「Gold Finger」です。

Gold Finger

アクリル絵の具を使うより、金の輝きがいいのでこれを使いました。
本来は額ブチの補修用です。
金の色も何種類かあるので、お好みで選んでくださいね。
ちなみにこの金は“antique gold”です。

入れ子、コーナーの飾り板の取り付け

入れ子をネジ止めします(図13)。
図13で丸く見える物は椅子鋲です(図14)。
椅子鋲は椅子の表布を張るための鋲で、ホームセンターなどで売られています。

手作り額
(図13)
手作り額
(図14)

コーナーの飾り板を、木工用ボンドで止めます(図15)。

この飾り板は、棹を45°にカットしないための工夫です。

90°にカットしてることも、目立たなくなりますから。

手作り額
(図15)

吊り金具を取り付けて完成です(図16)。

手作り額
(図16)

展覧会場の様子です(図17)。

油彩作品
(図17)

最後に

手間はかかりますが、手作りも悪くないと思います。
手作業で加工するのは大変なので、作業には卓上ボール盤、インパクトドライバーの他に、電動丸ノコなどの工具も使っています。

材料費は7,000円程度で作れました。
このうちの約半分以上が吊り金具代です。

👉 安く作れるだけでなく、作ってみると意外に楽しいものです。
あなたもDIYで額を手作りしてみませんか。


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