展覧会情報「第11回 白日会関西支部 選抜展」

デッサンに欠かせない鉛筆と消しゴムの歴史とおすすめの便利グッズ

鉛筆と消しゴム

鉛筆は筆記具としても素描画材としても、最もシンプルで身近なものです。
また、鉛筆とセットで使われる消しゴムも同様です。

この記事では、鉛筆と消しゴムの歴史や原材料の話、デッサン用に削れる鉛筆削りなどの便利グッズを紹介します。

この鉛筆削りは、なかなかの優れものです!

鉛筆の歴史‥原材料と製造方法

鉛筆は非常に身近な存在ですが、どのような歴史を辿り、現在の形になったのでしょうか。

鉛筆の歴史と原材料

原材料の黒鉛は、16世紀にイギリスのボロ-デル鉱山で発見されました。

18世紀の終わり頃、ニコラス・ジャック・コンテ(仏)が、粘土に黒鉛を混ぜて焼き固めることで芯を作ることに成功します。ちなみに、画材のコンテも、ニコラス・ジャック・コンテが発明したものです。
さらに、これらの混合比率を変えると、芯の硬度も調整できることを発見しました。
粘土の割合が多くなると、芯は硬くなります。
現在でも、基本的な作り方は、このコンテが発明した方法とほぼ同じです。

色鉛筆の芯には粘土は使いません。
顔料にタルクや蠟、糊などを混ぜ合わせることによってできています。

色鉛筆の芯は軟らかく折れやすいので、芯の周りの木が同じ厚みになるように加工されているのです。
丸い形をしているのはそのためです。

余談

日本で一番最初に鉛筆を使ったのは、徳川家康だと言われていますが、家康がどのようにして、手に入れたかは謎です。

日本で一番古い色鉛筆は、姫路神社にある古文書に赤鉛筆で書かれたものが残されています。
しかし、その色鉛筆は残っていません。

鉛筆の製造方法

黒鉛と粘土を混ぜ芯の太さに形成し乾燥させます。
これを1,000℃~1,200℃の炉に入れ焼き固めるのです。
最後に油を染み込ませて滑りを良くすることで、描き心地の良い芯になります。

芯は通常、シーダー材に収められています。

鉛筆画

アングル自画像
「アングル 自画像 / 引用 Wikipedia

19世紀に入るとターナー(1775~1851)やドラクロワ(1798~1863)、アングル(1780~1867)らが活躍しました。

鉛筆が使われるようになるのも、この頃からです。

ターナーは若い頃、大聖堂や建物を鉛筆で描き、観察力と技術を養いました。

アングルの描いた習作は実にリアルで素晴らしく、その同時代のライバルであったドラクロワは、彼の目が捉えたものを手当たりしだいに描きました。

デッサンのための鉛筆

デッサン用の鉛筆として頻繁に紹介されているのは、次の3種類でしょうか。
それぞれに特色があるので、知っておく方がいいと思います。

三菱 HI-UNI

大小の粒子を混合し、黒くきれいに描ける芯を実現。
三菱HI-UNIは、なめらかな書き味を追及した鉛筆です。

10H~10Bまでの全22硬度を揃えた「三菱HI-UNI アートセット」は、デッサンや鉛筆画に最適です。

三菱HI-UNI アートセット
「三菱HI-UNI アートセット / 引用:楽天

三菱 UNI

三菱のホームページを見ても、「HI-UNI」との芯の違いはよく分からないが、描き味はそれほど変わらない。

学生や初心者の方は微妙なニュアンスまでは分からないと思うので、コスパを考えれば「三菱UNI」は最強だと思います。

ステッドラー マルス ルモグラフ 製図用高級鉛筆

青軸が象徴的なドイツ製のグラファイト鉛筆です。
全24高度となっています。

三菱の鉛筆に比べるとやや硬い感じがするので、細密な作業に向いていると言えます。

「ステッドラー マルス ルモグラフ 製図用高級鉛筆 12本セット」は、デッサンに最適な12硬度を取り揃えた鉛筆セットです。
硬度:6B・5B・4B・3B・2B・B・HB・F・H・2H・3H・4H

ステッドラー
「ステッドラー マルス ルモグラフ 製図用高級鉛筆 12本セット / 引用:楽天

あると便利な鉛筆用グッズ

ステッドラー 鉛筆ホルダー 補助軸

鉛筆補助軸
ステッドラー 鉛筆ホルダー 補助軸 / 引用:楽天

鉛筆が短くなれば、必ず補助具が必要になります。

「ステッドラー 鉛筆ホルダー 補助軸」は鉛筆がしっかり固定されぐらつきません。

短くなった鉛筆を削る時、固定用としても重宝するはずです。

アスカ 鉛筆削り デッサンメイト

デッサンをする時には、芯を長く出す特殊な削り方をします。
そのためカッターなどで削ることが一般的ですが、次のような鉛筆削りがあるのをご存知でしょうか。

こんな鉛筆削りがあったんだっていう驚きの商品です。
カッターでデッサン用に削るのは苦手、という人向けの鉛筆削りです。

鉛筆削り
「アスカ 鉛筆削り デッサンメイト / 引用:楽天

消しゴム

消しゴムも鉛筆と同様に身近な存在ですが、現在では用途に応じた様々な消しゴムが販売されています。

消しゴムの歴史

鉛筆が使われるようになるのは16世紀ですが、当時は良い消し具がありませんでした。
そのため、小麦パンで消していた様です。

消しゴムの起源は、18世紀のイギリスで、天然ゴムで鉛筆の文字が消せることが発見されたことによります。その後、植物油に硫黄を混ぜたサブスチチュートが発見され、現在の消しゴムの基になるものが出来ました。

日本で最初に消しゴムが作られるのは、1893年(明治26年)だと言われています。
塩化ビニールを原料とするプラスチック消しゴムの登場は1950年代に入ってからですが、これを世界に先駆けて発売したのは日本です。

プラスチック消しゴムの製造方法

塩化ビニル、可塑剤、炭酸カルシウムなどの原料を混ぜ合わせます。
可塑剤は消しゴムに弾力を与え、炭酸カルシウムは鉛筆のグラファイトを巻き込んで、ちぎれやすくする作用があります。

よく混ぜ合わせたものをパレットに流し込み、熱を加えてプレスすると、一枚の大きな消しゴムのシートが出来ます。

これを適当なサイズにカットすれば、消しゴムの出来上がりです。

練り消しゴムの製造方法

原料は、合成ゴム、ファクチス、鉱物油、炭酸カルシウムなどです。

まず、すべての材料を混ぜ合わせ、表面同士がくっつかないようにデンプンをまぶします。
これを機械に入れて押し出し細長い形にします。

商品の大きさにカットすれば、練り消しゴムの出来上がりです。

デッサンで使う消し具

プラスチック消しゴム

鉛筆デッサンや木炭デッサンでは、プラスチック消しゴムを使うことは少ないでしょう。
消す作業も描写する行為となる練り消しゴムを使うことの方が多いからです。

描線をしっかり消したい場合に、有効な消し具となります。

練り消しゴム

自由に形を変形できる粘土状で、消しカスが出ないのが特徴です。
消す力は若干弱く、タッチを潰すことがありません。
そのため、微妙な調子や濃淡を調整することに適しています。

消しゴムを軽く練り、平たくつぶした形状にして色面を押さえたり、つぶした形状の側面や円錐型に尖らせた先端を使うことによって、白抜きによる線描など描画材的に利用できます。

あると便利な消し具

スティック消しゴム トンボ鉛筆 消しゴム MONO zero (丸型、角形)

スティック消しゴム
「MONO zero / 引用:楽天

先端は丸型と角形があります。

丸型の先端は超極細の2.3 ㎜!
角形の先端は2.5㎜×5㎜!
小数点やデッサンの微妙なニュアンスを修正できる超極細の消しゴムです。

スティック消しゴム
「先端部分 / 引用:楽天

サクラクレパス RBE400 ラビット電動消しゴム (電池式 ブルー)

電動消しゴム
サクラクレパス RBE400 ラビット電動消しゴム / 引用:楽天

カラーは、ブルー、イエロー、ブラックの3色あります。
消す力は、ブルーが最も強く、次いでブラック、イエローの順です。

髪の描写など繊細な表現を求める方におすすめです。

最後に

鉛筆

鉛筆は使えば使うほど短くなっていきますから、自分がどれだけ絵を描いたか実感できます。
それに、こんなに小さくなった鉛筆は、どことなくかわいく思えませんか。

小さくなった鉛筆は捨てずに、ビンなどに入れて集めておくと良いかもしれません。
きっと、あなたの自信になるはずです。


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