この映画は「無一物」の示す無欲な生き方をした画家、「モリ / 熊谷守一」の晩年の生活を通して、彼の人となりを表現したドキュメンタリー調の作品です。
これ以上家に人が来ると困るという理由で、文化勲章を辞退してしまうほどの無欲ぶり。
いやいや、ありえへんやろ…。
そんな風に生きられたらいいよなぁ、と思える映画です。
再生時間 1時間39分
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「モリのいる場所」ストーリー
昭和49年の東京。
30年もの間、自宅の小さい庭から外に出ることもなく、草花や生き物たちを飽きもせずに観察する画家モリ(94才)とその妻秀子(76才)。
暮らし上手な二人の毎日は、呼んでもいないのに次から次へと人がやってきて大忙し。
そんな2人の生活にマンション建設の危機が忍び寄る。
大切な庭を守るため、モリと秀子が選択したこととは…。
「モリのいる場所」見どころ
なんと言っても、2人の名優、山﨑努と樹木希林が演じる円熟の夫婦の掛け合いが面白い。
これが初共演なのが意外でした。
2017年に没後40年の節目を迎えた画家・熊谷守一と、妻秀子のユーモラスな日常に、とても癒されます。
「モリのいる場所」キャスト / スタッフ
~キャスト~
モリ (熊谷守一) / 山﨑努
熊谷秀子 / 樹木希林
藤田武 / 加瀬亮
鹿島公平 / 吉村界人
朝比奈 / 光石研
岩谷 / 青木崇高
水島 / 吹越満
美恵ちゃん / 池谷のぶえ
荒木 / きたろう
昭和天皇 / 林与一
~監督 / 脚本~
沖田修一
熊谷守一について
1880年 (明治13年) 4月2日~1977年 (昭和52年)8月1日。
1900年 (明治33年)、東京美術学校に入学 (現東京藝術大学)。
日本美術史において、フォービズムの画家と位置づけられています。
二科展を主な活躍の場とし「画壇の仙人」と呼ばれました。
76歳の時、軽い脳卒中で倒れ、以後写生旅行を諦め遠出を控える。
晩年の20年間は、鬱蒼とした自宅の庭で、自然観察を楽しむ日々を送りました。
87歳の時、文化勲章の内示を辞退したことは有名なエピソード。
その5年後には、勲三等叙勲も辞退しています。
「モリのいる場所」を見終わって
言ってしまえば、気ままに暮らす老夫婦の話ですが、山崎努がわざとらしくなく自然な上に、そこに寄り添って暮らす妻、秀子を演じる樹木希林もまた自然で素晴らしいのです。
小さな庭の昆虫、小動物、植物との関わりも、とても美しい映像になっています。
だからこそ、余計なテイスト(観れば分かります)は入れて欲しくなかったなぁ。
作品は「モリ」の視線が示す世界から始まり、新しくできたアパートの屋上から「モリ」のいる場所を俯瞰する描写で終わります。
取り巻く環境は変わっていきますが、「モリ」の日常は何も変わりません。
ただ、映画を見終わると「モリ」の人となりは、初めの印象とは違って見えてきます。
いかにも変人と思われている熊谷守一は、実は融通が利く俗人的好々爺であったという風に。
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最後に
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