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映画「美術館を手玉に取った男」‥贋作者マーク・ランディスとは?

マーク・ランディス
「マーク・ランディス」:引用 Wikipedia

本物と見分けがつかない精巧な贋作。
2011年、そんな作品が全米の多くの美術館で発見されました。

それらの贋作は、本人が描いたこと以外は、なんら本物と変わりはないのです。

しかし、それだけの理由で、無価値の作品として排除されてしまいます。

芸術の価値とはいったい何でしょうか。

そんなことを考えさせられる映画「美術館を手玉に取った男」は、絵を描く者にとっては非常に興味深い一本です。

この記事では、映画「美術館を手玉に取った男」と、著名な2つの贋作事件を紹介します。

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「美術館を手玉に取った男」あらすじ

「美術館を手玉に取った男」は、30年間に渡って名画の贋作を無償で美術館に寄贈し続けた贋作者、マーク・ランディスのドキュメンタリー映画です。

本来なら、途方もない金額で売ることができるはずの、精巧に作られた贋作。
その贋作を、マーク・ランディス自らが、神父などのキャラクターに扮して、全米46の美術館に寄贈し続けてきました。

2011年、アメリカの多くの美術館で、彼の贋作が展示されていることが発覚しますが、彼は無償で寄贈しているので、罪に問われないのです。
そればかりか、慈善事業と称する彼には罪の意識がありません。

そんな彼にも、ある転機が訪れます。

それはいったい…。

2014年|アメリカ|再生時間 89分

「美術館を手玉に取った男」見どころ

金儲けや才能の証明、権威を失墜させることにはまったく無関心の贋作者 、マーク・ランディス。
彼は30年間で全米20州、46の美術館を手玉に取りました。

寄贈された贋作は、100を超えます。

そんな彼の贋作制作の様子は、絵を描く者にとって大変興味深いものです。

この映画では、彼自身が実際に描いているところを見られます

贋作の完成度は非常に高く、作風の違う数々の巨匠たちの作品を、完全にコピーしているのです。
それは、15世紀のイコン、ピカソ、ディズニーまで、実に幅広く驚かされます。

この映画は、マーク・ランディスだけでなく、彼の贋作を見破った美術館職員のマシュー・レイニンガーにも迫っています。
ランディスに執着し仕事を首になっても、彼を追い続け贋作制作をやめさせようとするレイニンガー。

贋作者、追跡する人、騙された人々が絡み合い、新たなテーマが浮かび上がってくるのです。

善意?の贋作者 マーク・ランディス

マーク・オーガスタス・ランディスは1955年3月10日、バージニア州ノーフォークに生まれました。

17歳の頃、父親を亡くしたことにより精神疾患で苦しみ、治療を受けたカンザス州の病院で統合失調症と診断されます。

その治療の一環としてのアートセラピーが、彼の芸術的な才能を開花させることになります。

マーク・ランディスは全米の美術館に自ら制作した精巧な贋作を、慈善事業と称して全米中の美術館に無償で寄贈し続けました。

金銭目的でも、名誉のためでもありません。
純粋な善意と創作意欲があるだけなのです。

自分の作品を作るべきだとアドバイスする人もいましたが、彼にとっては贋作の方がずっと価値があったようです。

キャスト / 監督

出演
マーク・ランディス
マシュー・レイニンガー
アーロン・コーワン

監督
サム・カルマン
ジェニファー・グラウスマン

もう一つの贋作事件‥贋作者ハン・ファン・メ―ヘレン

フェルメールの贋作で20世紀最大の贋作事件を引き起こしたハン・ファン・メ―ヘレンをご存知でしょうか。
彼はフェルメールの贋作で巨万の富を得ていますが、その目的はお金ではなく復讐でした。

マーク・ランディスとは対照的です。

メ―ヘレンの贋作技術は、当時の専門家が誰一人贋作だと見抜けないほどの完成度を誇っていたにもかかわらず、バレてしまうのです。

いったい何故なのか…。

次の記事では、贋作者ハン・ファン・メ―ヘレンの生涯と、彼の伝記映画「ナチスの愛したフェルメール」について紹介しています。

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