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「ホメオスタシス」‥難しいモチーフに挑戦しようとしない訳

拒否のポーズ

自由にモチーフを選んで描くという課題では、自分の描けそうなものしか描かないことがほとんどではないでしょうか。

楽しみで描くのだから、それでも構わないのですが、せっかく教室に通っているのに、自分が出来ることだけをやっていては意味がないと思うのです。

ですから、負荷のかかるような構成やモチーフを勧めてみるのですが、あからさまに気の重い返事が返ってきたりします。

上手くなりたいとは言うものの、あれやこれやと言い訳を並べて、挑戦しようとしないのはなぜでしょうか。

「コンフォートゾーン」‥人はぬるま湯が大好き

温泉

人にはコンフォートゾーンというものがあって、そこに居続けようとします。

コンフォートゾーンとは、文字通り居心地のいい場所のことです。

ふだん、半径1メートル以内のモチーフを描いている人が、人物や風景を描こうとすると、そこから外れることになります。

写真を使って風景を描いている人も、小さな世界に変換された世界を見ているわけですから、同じです。

描き慣れた題材とは異なる課題にはストレスを感じますから、何かと理由をつけてやらない方向に向けようとするのです。

しかし、人の成長はこのコンフォートゾーンの外にあります。

ここから出られない人には、成長はないのです。

「ホメオスタシス」‥難しいモチーフに挑戦しようとしない訳

NO

ホメオスタシスという言葉を聞いたことはありますか。

ストレスになるような周りの変化に対して、体をいつもの状態に保とうとする仕組みのことです。

暑くなったら汗をかいて体温を下げようとしたり、寒くなれば毛穴をとじることは、身体的なホメオスタシスの例です。

ダイエットを続けようと思っても続かないのは、精神面でのホメオスタシスの例です。

「ダイエットは明日から」というのは、よく聞きますよね。

いつもの習慣と違うことは、精神的な苦痛が伴うので、元の生活に戻ろうとするわけです。

人は誰しも、しんどい思いなんてしたくないんです。

だったらいつも通り、やり慣れたことをやってればいいじゃないの...と、ホメオスタシスが働くのです。

人間の脳は変化を嫌います。

だから、やらない言い訳を並べてやらないのです。

子どもの頃を思い出してくみてださい。

やらない言い訳を作り出す天才ではありませんでしたか。

「勉強しなさい」と言われて…

■ いま、やろうと思ったのに、言われたからやる気がなくなった。
■ そんな勉強しても、役に立たないから意味がない。

…などなど。

しかし、やらなければ、成長はあり得ません。

成長するためには、ホメオスタシスに打ち勝つしかないのです。

「コンフォートゾーン」から「ラーニングゾーン」へ

ホメオスタシス

コンフォートゾーンの内側でどれだけ頑張っても、所詮は自己満足の世界です。

もし、本気で上達したいと考えているなら、一歩外へ踏み出す必要があります。

コンフォートゾーンの一歩外側の世界を、ラーニングゾーンと呼びます。

ここに踏み込むと、初めて経験することが多く、人はストレスを感じます。

しかし、こういう状況に身を置く方が、不思議と集中力は高まり、成長が加速していくものです。

ただ、人はぬるま湯が大好きですから、せっかくラーニングゾーンに踏み出しても、またすぐに元の世界へ戻ろうとします。

そうなる前に、習慣化してしまいましょう。

「1日10分毎日描く」くらいのところから始めて、15分、20分、30分...と負荷をかけていきます。

いきなり高いハードルを求めてはいけません。

それに慣れれば、今度はそこが新たなコンフォートゾーンになるのです。

ラーニングゾーンの外は危険領域‥「パニックゾーン」とは

頭をかかえる女性

「ラーニングゾーン」ではストレスはかかりますが、能力を高めることが期待できます。

では、「ラーニングゾーン」の外側には、さらなる学びの領域があるのでしょうか。

知人が転職した際、仕事の内容と周りの能力の高さについていけず、パニックになったと聞いたことがあります。

自分の能力を超えた環境では、何が起きるのか想定できないので、ストレスが強くかかります。
そのため、心と体のバランスを崩してしまいます。

この領域をパニックゾーンと呼びます。

過度な負荷のかけ方には注意が必要です。

客観的な判断

自分はラーニングポイントにいるつもりなのに、他の人から見れば「いつまでもぬるま湯につかっている」としか見えないことはあります。

ですから、周りのレベルと自分のレベルを見比べてみましょう。

同じだと感じるなら、そこは明らかにコンフォートゾーンです。

お互いに傷を舐め合うだけの、安心する環境でしかありません。

■ これが描けないのは、私だけじゃない。
■ あの人も私と同じことを言われている。

…などと、妙に安心していては、コンフォートゾーンにどっぷり浸かっている証拠です。

そんな教室でも誰か一人が上手くなると、周りもそれにつられて、上達していくことがあります。

そして、いつの間にか、自分の周りがラーニングゾーンになっている。

こういう教室に身を置くと、お互いに刺激し合い成長が期待できます。

今自分がどこに位置しているのか、客観的に判断することは大事なことです。

最後に

人は環境の影響を受けやすい生き物です。

教室を選ぶ時はしっかり見学をして、時間をかけて判断するべきだと思います。


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