絵画教室に通っていれば、「離れて見ましょう」、「毎日描きましょう」などの言葉はよく聞かされると思います。
いずれも大事なことだとわかっているとは思いますが、現実的にはほとんどの方ができていません。
だからといって同じことを口酸っぱく言っても、かえって逆効果になってしまいます。
そんな時、何か別の話に例えて伝える方が響く場合があります。
この記事では、絵を描くことや絵画教室のあるある話を、恋愛話になぞらえて書いてみたいと思います。
恋愛を語るほどの経験はありませんけどね…。
恋愛論 その➀「距離感」
付き合ってる時は、相手のいいところしか見えません。
お互い盛り上がってますし、離れて暮らしてますから。
でも、一緒に暮らし始めると、だんだん冷静になって、イヤなところが目に付くようになる。
一旦目に付くと、そこばかり気になってしまう。
お互い文句を言うようになる。
「あなたは変わった」
変わったのではなく、自分の見る場所が変わってしまったのです。
結局、離れ離れに…。
それはさておき、これはそのまま絵にもあてはまるのではないでしょうか。
描き始めは気分も盛り上がっています。
客観的にモチーフを見ながら、直感的に色を置いて活き活きした感じになっていきます。
しかし、制作が進むにつれ、つい細かく見るようになる。
すると作品との距離も縮まり、小さなことが気になり始める。
ほんのちょっとはみ出したとか、なんか微妙に色が違うとか…。
傍から見ているとどうでもいいような本当に小さなことです。
しかし、本人は気になって仕方がない。
耐えられなくなって、投げ出してしまう。
しばらくして、ふと目にすると…、
「あれ? 思っていたほど悪くない」
そんなふうに感じた経験はありませんか。
適度な距離感は大事です。
恋愛論 その②「忙しいからの真意」
好きな人や恋人から、「仕事が忙しくて会えない」などと言われたことはありませんか。
それも、急に忙しくなったり…。
でも、そんなに急に忙しくなるはずはないし、忙しいから会えないなんていうこともありません。
英語を勉強しようと思っている人がいるとします。
その人が「忙しくて勉強する時間がない」と言っていたら、「勉強する気はあるのか?」と、突っ込みたくなりますよね。
英語の勉強をしたいと思っているのは事実なんでしょうが、それほど必要に迫られてもいないということなんでしょう。
もっと簡単に言いうと、「あなたに会う時間は、自分の中で優先順位が低い」ということです。
しかし、本当に忙しい時はあります。
こんな時は「忙しい」を理由にしません。
話を絵画教室に移します。
みなさん、上手くなりたいと仰る。
そう思うのは当前だと思うので、「少しでもいいから毎日描かないと、簡単には上手くなりませんよ」と言うと…、
毎日は忙しいので無理です
じゃあ、せめて3日に1日くらいならできますよね
町内会の会合とかがあるので
とかぁ~?
他になにがあるんですか?
主婦は何かと忙しいんです
こういうやりとりは、どこの教室でもあると思います。
これでは、本気で上手くなりたいと言うほどのやる気は感じられません。
せめて、「忙しい」を理由にしてほしくないものです。
恋愛論 その➂「出会いは多い方がいい」
恋愛の第一歩は出会いです。
出会いの場も、学校や職場、飲み会、友人からの紹介、インターネットを利用した出会いまで多様化しています。
異性と出会うためには行動力は欠かせません。
出会いがないというなら、積極的に環境を変える必要があります。
職場と自宅を行き来するだけの生活に、新しい出会いは期待できません。
自分の見た目を変えてみるのもいいでしょう。
そうすれば、チャンスは広がるはずです。
出会いがあれば、ぜひとも何とかしたいところですが、その先のことはあなたの方がよくご存知でしょう。
話を絵画教室に移します。
先述したように、上手くなりたいという方は、たくさんいらっしゃいます。
そのためには、毎日描くことだと言いました。
技術的なことが洗練されるからですが、それだけではありません。
分からなかったことが理解できたり、偶然にも新たな技術に気が付いたりできるからです。
描けば描くほど、こういう機会に恵まれます。
そこに紐づいて、別の情報が手に入ることもあります。
出会いを求めて貪欲になれば1人と言わず2人、3人の異性と出会える可能性があるということです。
現実的に、こんな経験はありませんけどね…(泣)。
最後に
恋愛論については様々なご意見もあるでしょうが、これらの絵画教室あるある話は、めずらしいことではありません。
遠近法、色彩、人体、構図などの講座ブログは、「絵画講座 / インデックス」として、まとめてありますので、ご活用いただければ幸いです。
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