超簡単 西洋美術史「ダ・ヴィンチ / セザンヌ / デュシャン」

西洋絵画の歴史に連なる大山脈は、とてつもなく巨大で奥深く、アルプス連山の比ではありません。

その中でも、特に鋭く際立った峰はどこになるでしょうか。

いくつか考えられると思いますし、人によっても捉え方が変わるかもしれません。

ここでは、美術史で著名な芸術家を挙げて、簡単に西洋美術の流れを見ていきたいと思います。

まずは、この人から。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

モナリザ
「モナ・リザ」引用:Wikipedia

レオナルド・ダ・ヴィンチは、世界一有名な油絵「モナリザ」の作者です。

写実絵画の頂点といっていいでしょう。

レオナルドの峰が際立って高いのは、天才的な才能と品格にあります。

このレオナルド以降、画家を志す者は、写実の描写力を極める必要がありました。

簡単に言えば、上手くなければ画家として、認められなかったのです。

透視図法が発明されたのもこの時代です。

当時は、一点透視図法しかありませんでしたが、三次元的空間表現にはうってつけで、レオナルドやデューラーをはじめとする、数学に長けた画家たちに研究されています。

絵画教室で言うならば、技術習得の時代です。

ポール・セザンヌ

セザンヌ
「リンゴとオレンジのある静物」引用:Wikipedia

後期印象派に属する画家です。

彼は、色と形を分けるべきではないと考えました。

つまり、形を描いてから、塗り絵をするのではないということです。

この当時、チューブ入りの絵の具が発明され、色彩学が発達します。

これらのことが要因となり、色彩は印象派の画家たちによって、絵画の主役に躍り出るのです。

セザンヌは、印象派の編み出した色彩には注目していましたが、曖昧な形は気に入りませんでした。

しかし、彼にはレオナルドのような描写力はありません。

この技術面の拙さが当時の軽蔑の的であり、後の賞賛の的でもあるのです。

彼が「近代絵画の父」と呼ばれるのは、対象の再現ではなく、対象の色や形を再構成し、独自の絵画空間を作ろうとしとことにあるからです。

つまり、現代美術への入り口を切り開いたということです。

この考え方は、後のピカソ、ブラックの「キュビズム」に受け継がれていきます。

絵画教室では、創造する力を養う時代と言えるでしょうか。

マルセル・デュシャン

マルセル・デュシャン
「泉」引用:Wikipedia

1916年、スイスのチューリッヒに集まった芸術家たちが、短命で過激なダダイズム運動を起こします。

同じ頃、ニューヨークでも、マルセル・デュシャンを始めとする芸術家たちによって、似たグループが結成されます。

ダダイズムの特徴は、既成の常識に対して、否定や破壊をすることです。
職人的な技や思考で作られた芸術観を壊すことで、現実の世界にある全く別の精神性を肯定したのです。

余談ですが、ウルトラ怪獣のダダ星人は、このダダイズムに由来しています

日常どこにでもあるようなガラクタを素材とし、ダダイズム運動は盛んになっていきます。

千利休もガラクタに高値をつけて商売していたようですが、利休にしても、デュシャンにしてもプレゼン力はなかなかのものです。

デュシャンが発表した「泉」はレディメイドとして、現代美術にまでつながっていきます。

この「泉」、男性小便器にサインしただけなのです。

素材としてではなく、既製品そのものに芸術的価値を与えてしまったことに、彼の偉大さがあります。

既知の物を未知の物として、視覚の革新を行ったのです。

しかし、絵画教室では厄介者です。

「やるな」ということはやり、「やりなさい」と指導することはやらないのですから。

最後に

西洋美術史を、3人の芸術家と絵画教室になぞらえて、簡単にまとめてみました。
的を外さず、超簡単と言える程かと言われれば、疑問は残ります。

もう少し幅を広げて書けばよかったのかもしれませんが、今回は初心者にも分かりやすいということを意識して書きました。


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