コーヒーカップやワインボトルの描き方「楕円の描き方と中心線」

静物画には、ビンやカップ、皿などの丸いモチーフがよく登場します。

時には、テーブルも丸かったりします。

これらのモチーフは絵の中では、テーブルの水平面(テーブルなら床の水平)を表していることになるので非常に重要です。

楕円の描き方

丸いモチーフ()は、絵の中では楕円になります。

楕円には長軸と短軸があります。

楕円を描く時はまず十字線を引き、水平な線を長軸とします(図1)。

楕円の長軸と短軸
(図1)


図2のようにA、B、C、Dの4点をとり、これらを通るように楕円を描けば、きれいな楕円が描けます。

楕円
(図2)

ポイントは、AやCの場所が、猫の目のようにならないようにすることです。

楕円の中心は、遠近法の円の中心ではない

このように皿などを描くと、「手前の丸みは大きく描かなくていいんですか」と聞かれます。

つまり、皿などにも遠近が働いているのだから、楕円のADCの線はもう少し手前に大きく膨らまないのか?ということです。

図2の線分ACを境に、上下対象になっているのはおかしいというわけです。

図3を見てみましょう。

円は正方形に内接していますから、透視図上では図3のようになります。

楕円
(図3)

〈透視図上の正方形〉に対角線を引けば、それが〈透視図上の円〉の中心Bとなり、楕円の中心Pとズレていることが分かります。

Bから手前半分のABと、向こう側半分のBCの長さの違いは一目瞭然です。
円の手前半分の方が大きい、ということがわかります。

ですから、丸いモチーフを描く時は、迷わず楕円を描けばいいのです。

楕円は絵の中には頻繁に登場するので、何度も練習しておきましょう。

中心線を意識する

コーヒーカップやワインボトルを左右対称に描くのは難しいものです。
経験年数の長い人でも苦戦している人を見かけます。

左右対称になっていないばかりか、まっすぐに立っていないことだってあります。

ワインボトルを例に、描き方を見ていきましょう。

左右対称のモチーフを描く時は、まず中心線(図の赤点線)を引きます(図4)。

この中心線は、回転体の中心軸となっています。

ボトルの描き方
(図4)

ワインボトルが傾いてしまう人のほとんどが、この軸をまっすぐに引くことができていません。

本人はまっすぐに引いているつもりのようですが、上下で2~3ミリズレていて、このわずかなズレを見抜けないのです。

こういう人は、まっすぐな線を引けるように練習する必要があります。

まっすぐ縦、横に線を引くためには、紙面の四辺(水平・垂直)を意識しなければなりません。

次に、カーブのポイントに水平に線(図4の青点線)を引き、中心線に対して左右に同じ長さを取ります。

それぞれのポイントを直線的に結び、口と底の部分に楕円を描きます。

直線と直線の交点は角ばっているので、なだらかに形を整えて完成です。

最後に

複数の円筒形のモチーフを1枚の絵の中に描く場合、それぞれのモチーフの軸をきちんと捉えなければ、水平面は表せません。


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