介線法とは
介線法とは、立面の斜角45°を使った作図法のことです。
立面の斜角45°というのは、地盤面と45°をなす坂道の消(失)線です。
これを「介線」と呼びます。
図1のように、立方体の側面の対角線と考えると、分かりやすいのではないでしょうか。
介線を使って、奥行きを割り出す方法
ここでは、介線を使って作図をする方法ではなく、スケッチで奥行きを知る一つの手段として紹介します。
まず、任意の正方形ABCDを設定します (図2)。
これは、あくまでも感覚的なものです。
透視図上で、それらしく正方形に見える形を描けばいい。
私たちは絵が描ければいいので、図面を描くほどの正確さは必要ないのです。
この正方形に対角線を引きます (図3 AC)。
これが「介線」となり、奥行き寸法補助線となります。
実長ABが、奥行き方向の長さADとなっています。
奥行き方向の長さは、いったん一番手前の垂直線上に割り付けてから、介線を使って奥行き方向へ割り付けます (図4)。
透視図上で、APとARは同じ長さということになります。
透視図上で、APとARは同じ長さということになります。
最後に
介線法は、広い作図スペースが必要なため、あまり実用的とは言えません。
その上、奥行き方向の実寸比も必要ですから、スケッチで使える場面は少ないです。
1つの参考にしてください。
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