京都の絵画教室KBSカルチャー八幡校で、中書島にある濠川(ほりかわとも呼ばれます)へスケッチに行きました。
教室のある京阪沿線には、スケッチポイントとなる名所がたくさんあるので、天気のいい日は外へ出かけることもしばしば。
広い範囲で物と物との関係を意識するにはうってつけの題材なのです。
何より気分転換にも最適です。
皆さん、楽しんで描いておられました。
この記事では、KBSカルチャー八幡校のレッスンの様子と、教室周辺の観光名所をお届けします。
風景スケッチ講座
コロナの陽性者が急増していることもあって、いつもなら観光客で賑っているこの場所も、とても静かでした。
目の前を行き交う十石舟に乗っている人も、わずか2~3人です。
この状況を見ていた生徒さんから、「せっかくだから十石舟に乗りませんか」と声が上がる。
殊勝なことに生徒の皆さんは定刻の2時間近く前から来られていて、僕が到着する頃にはスケッチはほぼ出来上がっているのです。
僕は描きたかったので一度はお断りしたものの、「次の出発時刻まで30分くらいありますから」という誘いにのってしまった????
でも、そのすぐ後に集合時刻が早いとわかる…。
乗船場までの移動時間を考えると、描く時間はほとんどないじゃないか~。
短時間で何とか仕上げようと思って頑張ってみたものの、中途半端に終わってしまう(泣)。
大急ぎで片づけて乗船場へ。
こういう時に水彩は楽でいい。
いざ十石舟へ
「いざ…」なんて言うと何を大げさな…な~んて言われそうですけど、実は舟に弱いんです。
車酔いをしなくなったのも30才を過ぎる頃でしたから、僕の唯一の弱点です。
さて、出発してまず最初に見えてくるのが、新京都百景に選ばれたという月桂冠大蔵記念館です。
今から約115年前に建てられたそうです。
しばらく進むと、「坂本龍馬」とその妻「お龍」の銅像が見えてきます。
このあと十石舟はしばらくまっすぐ進みます。
琵琶湖疎水の本流が見えてくると、これを右手に見ながら、左の方へと進んでいきます。
目の前の港大橋をくぐり抜けると、船着き場のある三栖閘門はもうすぐです。
橋の右端にわずかに三栖閘門が見えていますね。
ちなみに、橋の右側は伏見みなと広場、左側は伏見港公園です。
まもなく到着です。
正面に赤い水門が見えますが、この向こう側に宇治川が広がっています。
ここで一度下船して、三栖閘門資料館(写真右の建物)を見学します。
三栖閘門資料館は、もともと閘門の操作室でした。
舟を降りるときに、ピンクの乗り継ぎ券を受け取ります。
ここでは、閘門の成り立ちや伏見の歴史などを解説していただきました。
この2つの川の水位は違うので、2つのゲートで閘室内の水位を調節し、水位の違う濠川と宇治川を連続させる役割をしていました。
現在、交通路としての利用はされていません。
昨年の秋のスケッチです。
この頃は少なからず観光客もいたんですけどねぇ。
旅籠「寺田屋」
舟を降りてすぐに寺田屋へ向かってみるものの、参観時間には間に合いませんでした。
中の様子が見れなかったのは残念です。
寺田屋は坂本龍馬襲撃事件で知られていますが、現在の寺田屋は明治になって再建されたものらしい。
終了は16時です。
最後に
濠川沿いはスケッチポイントに恵まれていますし、季節ごとにいろいろな表情を楽しむことができます。スケッチ後は、観光名所を訪れるのもいいでしょう。
機会があればぜひスケッチに出かけてみてください。
■ 「坂元忠夫の絵画教室」については、以下のリンクをクリックの上、ご参照ください。
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