![油絵の具の使い方](https://tadao-sakamoto.com/wp-content/uploads/2021/02/油絵の具の使い方.jpg)
絵に興味はあるのに始められない方は多いのだと思います。
油絵をやってみたいとか、水彩画をやってみたいとは思うものの、絵は上手くないし恥ずかしい…。
そんな風に考えてしまって、なかなか最初の一歩が踏み出せないではもったいない。
少しでも興味があるなら始めてみましょう。
この記事では、当教室が初心者に行っているレッスンの一端を紹介します。
絵を始めたくなったら何から始めればいいのか?
旅先で美しい風景を見たり、きれいな花を見たりすると、描いてみたくなることはあると思います。
あるいは友達が描いているのを見て、興味が湧くこともあるでしょう。
きっかけは何であれ、せっかく芽生えた気持ちです。
絵を始めたいと思ったら、とにかく描いてみることです。
はみ出そうが、余白がたくさん出来ようが気にしない。
消す必要もないし、小ぎれいにまとめる必要もありません。
紙が汚れてもいいし、破れてもいい。
結果は二の次です。
興味だけで終わってしまうのは、もったいないと思いませんか。
とにかく楽しみましょう
子どもは紙と鉛筆があれば何のためらいもなく落書きを始めます。
上手いとか、下手とか、そんなことは何も気にしません。
これだけで十分楽しいからです。
大きな壁に大きな刷毛やローラーで色を塗る。
経験のある方ならわかると思いますが、ただ塗るだけなのにこれも意外に楽しい。
楽しむことが最初の一歩です。
さぁ、紙と鉛筆を用意してみましょう。
わざわざ買う必要はありません。
広告の紙や失敗したコピー紙の裏など、周りを見渡せばいくらでもあるはずです。
鉛筆がなくてもボールペンの1本くらいはあるでしょう。
準備ができたら、身近にある物から描いてみる。
何を描いていいか分からない時は、「線」、「丸」、「三角」、「四角」…で、埋めつくしてください。
これなら、初心者の方でも気楽に取り組めるはずです。
紙が真っ黒になるくらいまで描くと、立派な抽象絵画が完成します。
初めはこれでいいんです。
当教室のレッスン第一回目の内容
まったく描いたことがない方にとって、教室を見学するだけでも勇気のいることだと思います。
いざレッスンを受けるとなれば、やっぱりドキドキものでしょう。
でも、前もってレッスン内容がわかっていれば、気持ちも楽になるはずです。
ここからは、当教室での初回のレッスン内容を紹介します。
まっすぐな線を引く
![線を引く](https://tadao-sakamoto.com/wp-content/uploads/2020/11/線.jpg)
当教室では真っすぐな線を「縦」、「横」、「斜め」に素早くたくさん引く練習から始めます。
実は、経験者でもまっすぐに線を引けない方は多いのです。
この時、大事なことは、紙の四辺を意識することです。
絵はこの四辺から成り立っているので、これを見失わないようにします。
図1を見ると、上の四本の線は紙面に対して真っすぐに引けているでしょうか。
しかし、下の二本は斜めになっています。
真っすぐな線は全ての基準になる大事な線です。
初心者に限らず経験者でも意識してほしいレッスンです。
油絵具はたっぷりのせる
油絵を始めるなら、絵の具はたっぷり使うことを忘れてはいけません。
何か形を描こうとすると絵の具の量は少なくなり、絵の迫力が損なわれることはよくあるからです。
![油絵の具](https://tadao-sakamoto.com/wp-content/uploads/2020/11/油絵具.jpg)
最初は図2のように、画面に絵の具をたくさん乗せる練習です。
絵の具に厚みを与えることは、油絵を描く上でもっとも重要なので、こういう絵の具の乗せ方で、画面を埋めることから始めます。
形は描きません。
「こんな使い方をしたらすぐに絵の具が無くなってしまう」という方がいらっしゃいますが、それでいいのです。
最近、画材店の店主から油絵具が売れなくなったと聞きますから、どんどん絵の具を使ってください(笑)。
キャンヴァスが絵の具で埋め尽くされたら、このレッスンは終了です。
![油絵の具の使い方](https://tadao-sakamoto.com/wp-content/uploads/2021/02/油絵の具の使い方.jpg)
水彩は水をコントロール
水彩画は気楽に取り組めることがウケているのか、油絵に比べると水彩を描く人口は多いでしょう。
水彩は文字通り水を使います。
この水を制してこそ水彩を制することができると言えます。
水彩では、色を塗るというよりは、水を運ぶと考えた方がいいかもしれません。
たっぷりの水を使って、水たまりができないように素早く水を運ぶ練習をしてみましょう。
こうするとムラなくきれいに塗ることができます。
どんな教室を選べばいいのか
世の中には絵画教室と呼ばれるところはたくさんあります。
ネットで検索すれば膨大な数の教室が上がってきます。
絞り込むだけでも大変です。
あなたならどうやって選びますか。
もし迷っているのなら、次のリンクを参考にしてみてください。
最後に
長く絵を描いたことがない方にとっても、安心して当教室に興味を持っていただけるように、初回のレッスン内容についてお話しました。
参考にしていただければ幸いです。
これを機会に始めることができましたら、 最低でも1年くらいは頑張ってほしいと思います。
それくらい続けないと、基本的なことは見えてきませんから。
遠近法、色彩、人体、構図などの講座ブログは、「絵画講座 / インデックス」として、まとめてありますので、ご活用いただければ幸いです。
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